特徴
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水槽の立ち上げ時に多く発生する珪藻(茶ゴケ)の元となるケイ酸塩、およびラン藻発生の原因物質の一つであるリン酸塩を水中に戻すことなく強力に吸着除去します。
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吸着能力を高めるために高密度多孔質構造になっており、また水の流れに最適なビーズ形状をしているので、効率よくリン酸塩・ケイ酸塩を除去することが可能です。
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リン酸塩・ケイ酸塩を低濃度に維持しなくてはならないリーフ水槽はもとより、餌などからリン酸塩濃度が上昇しやすい魚水槽や肥料分が水中に溶け出しやすいセット初期の水草水槽にもお勧めです。
使用方法
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フィルターバック等のネット袋に入れて、水流の一番多い場所または密閉フィルターにセットして使用して下さい。
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フォスガードをセットして4日後、リン酸塩濃度またはケイ酸塩濃度を測定して0.02mg/L周辺まで濃度が落ちていない場合は、フォスガードを新たに入れ直して下さい。
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濃度が抑制されている限り本品は使用できますので、再び濃度が上がるまでそのまま入れておいて下さい。
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水槽の状態により異なりますが、効果は通常3〜4ヶ月間持続します。
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リン酸塩濃度とケイ酸塩濃度がすでに高い水槽はまず換水を行ない、5mg/L以下まで濃度を下げてからの使用をお勧めします。
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本品は最初の使用で水がかかると熱が生じますので、必ずよく濯いでから水槽内に入れて下さい。
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吸着能力を低下させないために、必ず水がよく通るところに設置して下さい。
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リン酸塩、ケイ酸塩の測定には、シーケムテストキットをお試し下さい。
Point!
水槽内ではコケ類の発生を抑制するためにリン酸塩濃度を0.2mg/L以下で維持するのが理想的です。
毛状のコケの発生を抑制するには、1mg/L以下にする必要があります。
注:除草剤は一切使用しておりませんが、すでに水草・海藻類を収容している水槽に使用すると一時的に成長が止まることがあります。
リン酸塩について
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天然海水中のリン酸塩濃度は、0.01以下〜0.3mg/Lです。
生物にとっての必須成分の一つではありますが、微量で十分なので蓄積傾向にある水槽内では検出されなくてもよい成分です。
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リン酸塩は有機物の中に多く含まれており、水槽内では給餌などで蓄積されてゆきます。
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リン酸塩の蓄積はラン藻(シアノバクテリア)赤ゴケの発生要因の一つです。
また、サンゴを中心としたリーフ水槽での高濃度のリン酸塩は、サンゴの骨格形成を阻害する要因になります。
ケイ酸塩について
ケイ酸はR/O(逆浸透膜)を使用しても完全に取りにくい成分です。
使用方法
水との最初の接触で発熱することがあります。
2倍量の淡水を加えて事前に湿らせ、その後すすぎます。
最良の結果を得るには、PhosGuard™を使用する前にすすぎ、水の流れを最大にするように配置する必要があります。フィルターの高流量エリアでの使用推奨。
フィルターバッグの使用をお勧めします。200 Lの塩水または400 Lの淡水ごとに85 mL(1/3カップ)を使用します。
製品を4日間そのままにして、リン酸塩またはケイ酸塩のいずれかでリン酸塩またはケイ酸塩濃度をテストします。減少させようとしている成分の濃度が約0.02 mg / Lに低下していない場合は、PhosGuard™を交換します。そうでなければ、レベルが再び上昇し始めるまでそのままにしておきます。濃度が管理されている限り、交換しなくても大丈夫です。
PhosGuard™はイオン交換樹脂ではなく、水に何も放出しません。
吸着効果が無くなるまで乾燥させて再利用することができます。
少量を継続的に使用する方が、大量を断続的に使用するよりも優れています。
Seachemリン酸除去剤の比較
製品 |
リン酸 |
PhosGuard(酸化アルミナ) |
0.87 mg / g |
PhosBond(GFOとアルミナ酸化物のハイブリッド) |
1.19 mg / g |
PhosNet(GFO) |
1.41 mg / g |